2012年03月

2012/2/26, 28 『踊ろうマチルダ』LIVE

さて、今年の1月にNHKで2週に渡った土曜ドラマ
とんび』見た人はいるだろうか?

ドラマ自体も素晴らしかったのだが、EDに流れた『箒川を渡って』が実に心に沁みた。

で、ふと家に帰ってPCで動画を漁ってみたら、
また『踊ろうマチルダ』とか他の曲もいいんだわ、コレが。

一発で惚れ込んでCD買って、公式HP見たら2/26によく行く名古屋・今池の
ライヴハウス兼居酒屋のTOKUZOにてバースデーワンマンライヴがある。と。
こりゃ縁だね♪ と前売り購入して参加。
当日、TOKUZOに行ってみると入口前に長い列!
隣のレコード屋ワイルド・ハニーからは『マリッジイエロー』が流れてる。
こりゃいよいよ何時もと感じが違うなと中に入ると、
まぁなんということでしょう。何時ものTOKUZOはテーブルとイスが設置され、
ゆったり座って鑑賞できるはずが、オールスタンディングでステージ前に鉄柵!!
…ま、フツーのライヴハウスですな。

の割にはスルスルと最前列の鉄柵にしがみついて
ビール買いに行っても戻ってこれる。
周りの客とも『他所ではこうもいかんなぁ』だの『TOKUZOにしては異常だなぁ』などと
店側もカップに入れたおつまみとか、それなりに対応してるのだが、
明らかにこの日の売上は悪かったはず。
途中2回ほどギターの弦がブチ切れて、テンション上がったツルベさんが
クリップ叩きつけて後で慌ててクリップ捜したりもしてたが、
演奏自体は文句なし!!CDも3枚(+会場限定1枚)出てるけど、
是非にLIVEでその場限りの音を聴いて欲しい。

バースデー・ライヴの名の通り、ツルベさんの31歳のバースデーだったもんで
バースデーケーキなんかのサプライズもあり、一部のテンション高い客層も
声聞いてみりゃどうやら浜松辺りから遠征してたらしい。
んで、途中のMCで『明後日、豊田の方でまたライヴやります。』
って明後日!?ド平日だし、豊田って一口で言って何処だよ!?
と思いつつも暇なんで行けるな。と

ライヴ終わりに一杯やりつつ、物販でTシャツと会場限定デモCD買って帰宅。
して、翌日公式HPで会場確認すると『Macro Village』って、何処だよ!?(;・∀・)
・ 携帯電話が受信できない可能性があります。
・ 泊まりの方、朝は冷えるので寝袋持参願います。
・ 水道管が凍って破裂したため風呂有りません。
などと凡そ平地且つ温暖な、三河地方とは思えない文言が並ぶ…
カーナビ代わりに使ってる携帯サイトで住所を入力しても出てこない…
これ、行くの無理か?と思ってたら携帯サイトに
『メールで問い合わせ戴ければ回答致します』とのサービスが。
こうなりゃ奥の手だ!と問い合わせたら無事に場所は判明したが、
まあ豊田市の奥の奥、山ん中ですよ。

日も暮れた山道を一人車を走らせる。
徳川(松平)家の拠点という謂れの地だが、こりゃ唯の山賊だ。
(因みに日の暮れた行きよりも、明るくて選択肢の多い帰り道の方が道迷いました。)
Macro Village、どうやら古民家を改修して
民宿・イベントスペースとしての開業目指してるみたいで、
『3/3オープン予定』とか言うてはったが、さてどうなってることやら…


取り敢えず最悪『野営-テント』の感覚で、
水とカロリーメイト、寝袋及び宿泊装備は用意してたんだが、
会場入ると大広間にステージが!!
下手にはラーメンやら焼き芋やらビールやらビールやらビールが売っていたので、
まずはラーメンとギネスを一本!
そして携帯を見るとfomaのアンテナは三本!\(^o^)/
んで、肝心の『誰来んねん!!』だが、案外地元だったり、有給使ったりで、
30人ぐらいは来てて、畳の上に座りながら、其々気楽に話してる。
俺みたいな今池からの連戦組も何人かいるみたいで、
聞けば『去年のフジロックで聴き惚れて』とかいう人も結構多い。
NHKで聴いてなんて俄は俺ぐらいなもんだが、マチルダのTシャツなんて
濃いカッコウしてるのが一番の俄だというね。
(まぁ俄なんてそんなもんです。(^_^;) )

こちらのライヴは、まあそんな会場なんでリラックスしたもんで、
お子様連れもいて野外フェスでも味わえないような何とも気持ちのいい空間でした。



ライブ終わりの後も素泊まり前提なんで、ヘラヘラとビール飲んでたら、
物販にツルベさんが。
なんでも物販とか、旅費精算なんかも人任せにするよりは、
自分でやる方がいいそうな。
…思わずデモCD二枚目買っちゃいましたよ。サイン貰えたし。


一枚目のデモCDは結婚する従兄弟にオケラの兄貴として
結婚祝いのオマケにあげりゃいいや♪

ミュージシャンは身軽な放浪者。
貴方の街の近くに来る機会があったら是非出かけて顔合わせてください。
それだけの価値は絶対にあります!

『踊ろうマチルダ』公式HP

【余談】
ツルベさんが引き上げる時に一緒に与太話してたら、
『差し入れで貰ったけど一人で一本は食べきれない』と、
ういろうのおすそ分け貰いました。(^_^)
んで、一緒に話ししてたお茶を売りに来てた、林嘉人さん
聞けば京都府相楽郡の和束町在住だそうで…
まさか豊田の山奥で相楽郡の話をするとは、と
これもご縁でほうじ茶買わせて戴きました。
帰宅後、ういろうと共に戴いたほうじ茶がまあ美味しいこと。
こちらの方も、ご縁がありましたら是非ともヨロシクです。

映画備忘録[2012#04]『トーキョードリフター』

ホントはライヴ観に行った感想を先に書こうと思ったんだ。
けど、あの震災からまもなく一年を迎える中、
連日NHKスペシャルを見てたら、
コッチを先に書かなきゃって気になったんだ。

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2011年5月27日19:00 新宿。
雨の街頭に一人立ち『鴨川』を歌う前野健太
カメラのロングショットが捉える。
そこから約10時間。都内各地をバイクで移動して、
各地で歌う前野健太を撮す形であの夜の東京を記録していく。

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ドキュメンタリー作家・松江哲明と
ミュージシャン・前野健太との組み合わせというと
74分間吉祥寺の街をワンカットで歌い続ける
『ライブテープ』(2009年)が思い出される。
本作でも演出というか事前ロケハンで絵面を決めてという作為はあるのだが、
『ライブテープ』以上にそのままを記録しているという感が強い。

前野健太というフレームを使って切り取った、2011/5/27の夜の東京の光景。
節電ブーム時の東京の光景は、
オートフォーカスが露出を合わせた光が眩く感じるが、
間違いなく、それは灯りを落とした夜の闇が引き立たせるものなのだ。

昨年度の映画秘宝誌でのベスト10選出コメントでも感じたのだが、
松江哲明監督自体が、劇映画から決別して
ドキュメンタリストとしての個を確率していってるんだろうなという感が強い。
っていうか『遊びませんか?』って声かけられて、悪天候の中、
何時の映像使われるか分からんままに
10時間もライヴ時のテンションを維持し続けなければならなかった
前野健太にしてみりゃ『鬼か!?』って話だろうがwww

間違いなく、あの日、あの時、あの場所にしか無かった光景は、
この映画によって永久に保管される。

公式HP



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