ホントはライヴ観に行った感想を先に書こうと思ったんだ。
けど、あの震災からまもなく一年を迎える中、
連日NHKスペシャルを見てたら、
コッチを先に書かなきゃって気になったんだ。

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2011年5月27日19:00 新宿。
雨の街頭に一人立ち『鴨川』を歌う前野健太
カメラのロングショットが捉える。
そこから約10時間。都内各地をバイクで移動して、
各地で歌う前野健太を撮す形であの夜の東京を記録していく。

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ドキュメンタリー作家・松江哲明と
ミュージシャン・前野健太との組み合わせというと
74分間吉祥寺の街をワンカットで歌い続ける
『ライブテープ』(2009年)が思い出される。
本作でも演出というか事前ロケハンで絵面を決めてという作為はあるのだが、
『ライブテープ』以上にそのままを記録しているという感が強い。

前野健太というフレームを使って切り取った、2011/5/27の夜の東京の光景。
節電ブーム時の東京の光景は、
オートフォーカスが露出を合わせた光が眩く感じるが、
間違いなく、それは灯りを落とした夜の闇が引き立たせるものなのだ。

昨年度の映画秘宝誌でのベスト10選出コメントでも感じたのだが、
松江哲明監督自体が、劇映画から決別して
ドキュメンタリストとしての個を確率していってるんだろうなという感が強い。
っていうか『遊びませんか?』って声かけられて、悪天候の中、
何時の映像使われるか分からんままに
10時間もライヴ時のテンションを維持し続けなければならなかった
前野健太にしてみりゃ『鬼か!?』って話だろうがwww

間違いなく、あの日、あの時、あの場所にしか無かった光景は、
この映画によって永久に保管される。

公式HP



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